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- 多汗症とワキガの主な原因
多汗症とワキガは原因が異なる症状です

多汗症とワキガ(腋臭症)はどちらも汗に関わる疾患ですが、原因となる汗腺の働きや発症メカニズムは大きく異なります。原因を正しく理解することで、自分の症状に合った適切な治療法を選択することができます。芦屋ファミリークリニック形成外科皮フ科では、汗やにおいの専門的な診断と治療を行い、ミラドライによる切らない治療にも対応しています。
多汗症の原因
多汗症は、主にエクリン汗腺の異常な働きが原因です。
エクリン汗腺の働き
- 体温調節のために全身に分布
- 分泌される汗は99%が水分で基本的に無臭
- 精神的緊張や交感神経の影響を受けやすい
原発性多汗症の原因
- はっきりとした病気が背景にないタイプ
- 自律神経の一部である交感神経の過剰な興奮により発症
- 精神的ストレスや緊張、不安で発汗が促進されやすい
- 遺伝的素因が関与している可能性もある
続発性多汗症の原因
何らかの疾患や薬剤の影響による発症
主な疾患例
- 甲状腺機能亢進症
- 糖尿病
- 更年期障害
- 神経疾患(パーキンソン病など)
- 肥満
- 薬剤の副作用
思春期に発症しやすい理由
- 自律神経のバランスが不安定になりやすい
- 成長期にホルモン変化が起こることで発症することが多い
ワキガ(腋臭症)の原因
ワキガは、アポクリン汗腺の分泌物が主な原因です。
アポクリン汗腺の働き
- 脇の下・耳・陰部など限られた部位に存在
- 分泌される汗は脂質・タンパク質・アンモニアなどを含む
- 汗そのものは無臭だが、皮膚の常在菌が分解することで独特のにおいを発生
- 分泌物の性質により粘り気があるのが特徴
遺伝的要素
- ワキガは優性遺伝する性質があり、家族にワキガの人がいると発症しやすい
- 両親のどちらかがワキガの場合は、約50%の確率で遺伝
- 両親ともにワキガの場合は、約80%の確率で遺伝
思春期のホルモンの影響
第二次性徴(10〜15歳)で性ホルモンの分泌が増加することでアポクリン汗腺が活発になり、発症するケースが多い
生活習慣や食生活の影響
肉類・脂質中心の食事、ストレス、肥満、過労などがにおいを強める要因になることもあります
汗腺の違いが治療法にも影響します
これらのように、原因となる汗腺の違いによって治療方法も大きく変わります。
汗腺の種類 | 主な働き | 関与する疾患 |
---|---|---|
エクリン汗腺 | 体温調節、全身に分布 | 多汗症 |
アポクリン汗腺 | においの分泌、脇など限定部位に分布 | ワキガ |
※表は左右にスクロールして確認することができます。
原因に合った治療選択が改善への近道です

多汗症とワキガは似て非なる疾患であり、原因を正しく把握することが治療の第一歩です。芦屋ファミリークリニック形成外科皮フ科では、原因を丁寧に見極めた上で、患者様に適した治療法(ミラドライなど)をご提案しています。汗やにおいでお悩みの方は、お気軽にご相談ください。
※麻酔およびマーキングは、ドクターが責任を持って行います。
その後のミラドライ照射については、ドクターの管理のもと、十分なトレーニングを受けたナースが担当する場合がありますので、あらかじめご了承ください。
安全で確実な施術を提供するため、スタッフ一同、細心の注意を払って対応しております。