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ドクターズインタビュー
兵庫・芦屋にある芦屋ファミリークリニック形成外科皮フ科では、形成外科・皮膚科の専門知識を活かし、これまでさまざまな皮膚の悩みに対応してきました。近年ご相談が増えているのが、「脇の汗やにおい」に関するお悩み。日常生活の中でふと気になるその症状が、時に大きなストレスにつながっているケースも少なくありません。
「もっと根本的に改善できる治療を、患者様に無理なく届けたい」そんな思いから、同院では切らない多汗症治療「ミラドライ」を新たに導入。今回は、導入の経緯や治療方針、施術に対する考え方について、院長の田村亮介(たむら りょうすけ)医師にお話を伺いました。
導入のきっかけは、患者様の悩みに応えたいという思いから

ミラドライを導入された背景を教えてください。

開院から4年、日々多くの患者様と向き合う中で、「もっと根本的に悩みを改善できる治療法はないか」と常に考えながら進んできました。特に、美容医療の機器はたくさんありますが、流行に左右されるようなものではなく、本当に患者様のためになるものを選びたいという思いが強くありました。
そんな中で、汗やにおいに悩んでいる方が立て続けに来院されるようになり、思春期の患者様の深刻な悩みに触れることがありました。「このまま放っておけない」と強く感じたのが、ミラドライの導入を考える大きなきっかけになりました。いくつかの選択肢を検討しながら、効果や安全性、患者様の負担の少なさなどを総合的に見ていった結果、「ミラドライがもっとも患者様の役に立てるのでは」と感じました。
いくつもの治療を見てきたからこそ、選んだミラドライ

他の治療法ではなく、ミラドライを選んだ理由は?

汗やにおいの治療には、塗り薬やボツリヌス毒素注射、手術などさまざまな方法があります。当院でもそれぞれ取り入れてきましたが、どれも一長一短があるんです。塗り薬は毎日使い続ける必要があり、かぶれやすい方には向いていません。ボツリヌス毒素注射は数か月ごとの注射が必要になりますし、手術はどうしても身体への負担が大きくなります。
特に手術は、全身麻酔や入院が必要になるケースもあり、術後は肩を動かせない期間があるなど、日常生活に影響が出やすい治療です。傷跡も残ってしまいます。
こうした経験をふまえ、「もっと負担が少なくて、効果がしっかり続く治療法はないか」とあらゆる情報を集めて比較した結果、ミラドライにたどり着きました。切らずに行えるうえに、しっかりと効果が実感できる点が魅力で、今のところ、患者様にとってベストな選択肢だと感じています。
患者様に寄り添った診療を大切にしています

治療を検討する患者様との向き合い方で大切にしていることは?

多汗症やにおいの悩みは、なかなか人に話しづらいものです。特に思春期の方は、自分ではどうしようもできずに一人で悩んでしまっているケースが多く、受診されたときにはすでに精神的にもつらい状態になっていることもあります。だからこそ、まずは「話しやすい雰囲気」を大切にしています。どんなことに悩んでいるのか、どんな場面で困っているのかを丁寧に伺い、その方にとってベストな治療法を一緒に考えることが第一歩だと思っています。
私自身も汗に関する悩みは多少なりとも経験があります。完全に同じではないかもしれませんが、「人に言いづらい」という気持ちはよくわかるつもりです。そうした気持ちにできるだけ寄り添いながら、必要があれば複数の選択肢を提示し、安心して答えを見つけられるような診療を心がけています。
学生の方でも安心して受けられるように

学生への配慮や料金設定について教えてください。

汗やにおいの悩みは、実は学生の方にも多いんです。でも、治療を受けたくても費用のハードルが高くて、なかなか一歩を踏み出せないという声もよく聞きます。
そうした方にもできるだけ治療の選択肢を持ってもらえるよう、当院では「学生割引」を用意するなどして、なるべく患者様に負担が少なくなるように工夫しています。
ご本人だけでなく、ご家族にとっても大きな出費になると思いますが、ミラドライは一度の治療で長く効果が続くことが期待される施術です。長い目で見れば、繰り返しの治療が必要な方法と比べて、経済的な負担が抑えられる場合もあります。
「悩んでいるけれど、どうしていいか分からない」と感じている学生さんや親御さんにも、まずは気軽にご相談していただけたらと思います。
痛みや不安に配慮した施術

施術中の不安や痛みに対して、どのように対応されていますか?

施術そのものに不安を感じている方は少なくありません。特に「痛みに弱いのですが大丈夫でしょうか?」というご相談はよくいただきます。そういった方にも安心して受けていただけるように、できる限り丁寧な対応を心がけています。
ミラドライは局所麻酔を用いて行いますが、施術中もこまめにお声がけをしながら、痛みの程度に応じて麻酔を追加することが可能です。また、緊張や不安で一時的に痛みに敏感になってしまう場合には、施術の手を止めて、少し時間を置いてから再開することもあります。
「できるだけ負担なく、安心して治療を受けていただきたい」という思いから、施術のスピードや進め方も、お一人おひとりの様子を見ながら調整しています。これは、医師と患者様との距離が近いクリニックだからこそ可能な対応だと思っています。
どんな些細なことでも遠慮なくお話しいただけるような空気づくりも含めて、患者様にとって心地よい治療環境をつくっていくことが、私たちの大事な役割だと考えています。
施術後も安心して過ごしていただくために

施術後のアフターケアや注意点について教えてください。

ミラドライは切らずに行える治療ですが、それでも体に働きかける施術である以上、術後のサポートも、とても大切です。施術当日は腫れや軽い痛み、内出血のような症状が出ることもありますが、ほとんどの場合は処方する鎮痛薬で十分にコントロールできます。
当院では、施術後すぐにアイシングできるよう専用の冷却パッドをお渡ししており、ご自宅での過ごし方や注意点についても丁寧にご説明しています。特に違和感や心配な症状があった場合は、いつでもご相談いただければ、適切に対応いたしますので、安心してください。
まれに神経に一時的な刺激が加わり、施術箇所に違和感が出るケースもありますが、そのような場合は必要に応じて内服薬を処方し、経過を見ながら適切に対応しています。また、色素沈着などが見られる場合は、内服意外にもスキンケアのアドバイスも行い、数週間から数か月をかけて無理なく回復できるようにフォローしていきます。
「終わったらそれでおしまい」ではなく、最後まできちんと見届けることが、私たちの責任だと考えています。
言えないお悩み、ご相談ください

ミラドライを検討している方に伝えたいことはありますか?

汗やにおいの悩みは、人に言いづらくて、長い間ひとりで抱えてしまっている方も多いと思います。でも実際には、同じような悩みを持っている方はたくさんいらっしゃいます。
ミラドライは、これまでの経験や症例の蓄積がしっかりある治療法で、厚生労働省やアメリカFDAの認可も受けた、安全性の高い施術です。私たちも、複数の治療法を見てきた中で、患者様にとって負担が少なく、効果を感じやすい選択肢だと感じて導入しました。
当院では、お話をじっくり伺いながら、その方にとって無理のない治療方法をご提案しています。年齢や生活環境、ご希望に合わせて、一緒に考えていければと思っています。
少しでも不安があれば、まずはご相談だけでも大丈夫です。話してみることで、気持ちが軽くなることもあります。「こんなこと相談していいのかな」なんて心配はありません。ぜひ、当院までお気軽にご相談ください。
※麻酔およびマーキングは、ドクターが責任を持って行います。その後のミラドライ照射については、ドクターの管理のもと、十分なトレーニングを受けたナースが担当する場合がありますので、あらかじめご了承ください。
安全で確実な施術を提供するため、スタッフ一同、細心の注意を払って対応しております。
